2012年12月14日金曜日

セルマーピックガード作成

マリオ・マカフェリがセルマー社で作りあげたマカフェリ・ギター。
マカフェリ氏が去った後も、セルマー社ではジャンゴ・ラインハルトが生涯使い続けた傑作のオーヴァルサウンドホールのセルマー・ギターができ、ギターの一つの定型となりました。

そして、多くの製作家がこのコピーをつくり、個性的なギターを多く残しています。

アメリカのギターにはない、何とも言えない妖艶なお姿!!
そして、怪しいデザインのギターが多くあります。

その中でも、はまればはまるほど、気になってしまうのがピックガード。

こんなものや・・・

 こんなものや・・・

 こういった怪しいピックガードに反応してしまう方は、もうすでにかなりのジプシーギター中毒です。

「とりあえずつけた」感がなんともたまらなく思える・・・この感覚は中毒者にしかわかりません。

そして、今回はそんな患者さん(?)からの依頼です。

こちらが完成イメージのFAVINO。
くっついてる感がたまりません。

「もう、ゴリゴリに激しく弾いてください」とギターが言っているようなルックス。
絶対にミディアムとか薄いピックでは弾けません!!
 最低1.5mmは必要でしょう!!
「3ミリでも、5ミリでも、かかってこい!!」という意気込みを感じるピックガードです。


こちらが今回処方いたします、お客様のギター。
JWC guitars製のオーバルモデルです。

 ピック傷がついていますのでここをカバーいたします。
これはこれでかっこよいですが・・・
 段差があるとピックガードを貼っても段差ができてしまうので、タッチアップして平らにします。


 製作したピックガードを慎重に位置決めします。
 慎重に張ります。

今回は特注ですので、エッジも滑らかに、いたしました。
ピックガード材は薄いのですが、 このぬめり感をだすのは結構苦労します。
 完成はこんな感じです。
弦を張ってからの写真を撮り忘れました・・・

今回のピックガードは特注ですので、エッジを丸く削り、全体を磨き上げました。

おそらく、こういったピックガードに反応してしまう方のいらっしゃると思いますので、エッジの処理は違いますが、NUMBER 3ブランドにて、廉価版も発売することにいたしました。
当分受注生産になるかと思いますが、是非ご覧ください。(12月14日現在、まだ実物は載っていませんが・・・)

 http://no3japan.jimdo.com/

ちなみに、私が自分用に作ったギターにも怪しいピックガードをつけています。
こちらも製作可能ですので、Dホールをお持ちのジプシーギター中毒者の皆様、お問い合わせください。
info@atguitars.com



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